西口康二新教授が着任されました

10月1日より、西口康二教授が着任されました。西口先生は平成9年名古屋大学医学部卒業の先生で、もともと名古屋大眼科で教員をされていた経歴があることから、「はじめまして」とうより「お久しぶりです」もしくは「おかえりなさい」という印象のスタッフも複数いました。

毎週月曜日に医局会を行なっておりますので、初回の医局会は10月5日でした。通常ですと医局に集合しての医局会となりますが、COVID19禍において今年の途中からオンラインでの医局会を開催しています。

オンライン用のソフト越しの医局員に対して挨拶をされ、伊藤准教授から花束の贈呈が行われました。

留学生のMonika Meinert医師と上野講師の論分がTransl Vis Sci Technolに掲載されました

スウェーデンのルンド大学からの留学生のMonika Meinert医師と上野講師の論分がTransl Vis Sci Technolに掲載されました

以前より我々のグループは網膜色素変性において黄斑の湾曲が強いことを報告してきました。この論文では、網膜色素変性の黄斑形態の経年変化を定量的に評価しました。黄斑の形態は時間の経過とともに湾曲がきつくなることがわかりました。さらに、網膜外層の長さで網膜色素変性を分類すると、まだ外層が残存している症例で変化が強いことがわかりました。また、黄斑浮腫が消失する際には逆に湾曲が緩くなることもわかりました。このように、網膜色素変性では、我々の想像以上に湾曲が変化していることを報告しました。

Longitudinal Changes of Macular Curvature in Patients with Retinitis Pigmentosa.
Meinert M, Ueno S, Komori S, Koyanagi Y, Sayo A, Andreasson S,
Kominami T, Ito Y, Terasaki H.Transl Vis Sci Technol. 2020 Sep
10;9(10):11. doi: 10.1167/tvst.9.10.11. eCollection 2020 Sep.PMID:
32974083 Free PMC article.

鈴村文那医員・兼子裕規講師らの総説がAntioxidantsに掲載されました

鈴村文那医員・兼子裕規講師らの総説がAntioxidantsに掲載されました

この総説では、オメガ3脂肪酸とその代謝産物が酸化ストレスと炎症に対して作用するメカニズムと、未熟児網膜症・糖尿病網膜症・加齢黄斑変性に対するこれらの治療効果を検討した最近の研究をまとめました。

我々の研究チームでは、今後も糖尿病網膜症などの慢性疾患に対してオメガ3系脂肪酸の効果を継続的に研究し発信していきたいと考えています。

Protective Effects and Molecular Signaling of n-3 Fatty Acids on Oxidative Stress and Inflammation in Retinal Diseases.
Suzumura A, Terao R, Kaneko H.Antioxidants (Basel). 2020 Sep 26;9(10):E920. doi: 10.3390/antiox9100920.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32993153/

名古屋大学眼科医局員の武内潤医師・寺﨑浩子名古屋大学未来社会創造機構特任教授らの論文がRetinaに掲載されました

名古屋大学眼科医局員の武内潤医師・寺﨑浩子名古屋大学未来社会創造機構特任教授らの論文がRetinaに掲載されました。
この論文では、強度近視眼に生じる難治性黄斑円孔に対する新しい術式として近年提案をされている自家網膜移植術について、術中および術後の形態学的・機能学的な経過を詳細に検討しました。その結果、良好な黄斑円孔閉鎖率が得られたことを報告し、本術式の有効性が示唆されました。また、その合併症として脈絡膜新生血管が生じうることを初めて報告しました。

Intra- and Postoperative Monitoring of Autologous Neurosensory Retinal Flap Transplantation for Refractory Macular Hole Associated with High Myopia.
Takeuchi J, Kataoka K, Shimizu H, Tomita R, Kominami T, Ushida H, Kaneko H, Ito Y, Terasaki H.
Retina. 2020 Oct 16.
doi: 10.1097/IAE.0000000000003000. Online ahead of print.PMID: 33079787

上野真治講師らの論文がJapanese Journal of Ophthalmologyに掲載されました

網膜色素変性は様々な原因遺伝子によって引き起こされ、原因遺伝子によってその重症度が異なることが知られている。原因遺伝子の一つであるRP1は劣性遺伝形式で進行の早い網膜変性を起こすとされている。本研究では新しく見つかったRP1遺伝子の変異(c.4052_4053ins328/p.Tyr1352Alafs*9)を持つ患者さんの眼科所見を高性能な眼底カメラを用いて検討した。本研究の結果では、この変異を持つ患者は視力低下を起こす時期が早く、既報の通り進行が早いことがわかった。また高精度眼底カメラを用いることにより、網膜の変性の過程と進行様式が詳細に検討でき、今後の治療の評価などに有用である可能性が示唆された。

Ueno S, Koyanagi Y, Kominami T, Ito Y, Kawano K, Nishiguchi KM, Rivolta C, Nakazawa T, Sonoda KH, Terasaki H.
Jpn J Ophthalmol. 2020 Jul 6. doi: 10.1007/s10384-020-00752-1. Online ahead of print.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32627106/

兼子裕規講師らの総説がInt J Mol Sci.に掲載されました

東京大学眼科寺尾亮先生・名古屋大学眼科兼子裕規講師らの総説がInt J Mol Sci.に掲載されました。
この総説では脂質について概略と血管新生についての細胞的・分子生物学的概略を述べ、次いで網膜だけでなく角膜の血管新生と脂質の関連性について論じています。
この総説の特徴として、lysophosphatidic acid (LPA)と眼科血管新生疾患との関連に深く注目されています。
脂質というと単純に「油」という悪い印象があるかもしれませんが、人体ではシグナル伝達など非常に多くの重要な役割を担っています。

Lipid Signaling in Ocular Neovascularization.
Terao R, Kaneko H.
Int J Mol Sci. 2020 Jul 4;21(13):4758. doi: 10.3390/ijms21134758.
PMID: 32635437
Review.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32635437/

7月の休診案内

名大眼科2020年7月の休診についてお知らせ致します。
休診予定は下記のとおりです。

休診予定
  • 牛田医師     7/9(木)
  • 岩田医師       7/2(木)

【ご案内】

  • 予定は変更される場合があります。
  • 代診の有無など、確実な情報は眼科外来窓口(052)-744-2762までお問い合わせ下さい。

 
 

6月の休診案内

名大眼科2020年6月の休診についてお知らせ致します。
休診予定は下記のとおりです。

休診予定
  • 牛田医師     6/11(木)
  • 野々部医師    6/18(木)、6/22(月)、6/25(木)
  • 片岡医師     6/4(木)
  • 岡戸医師       6/5(金)※予約の入っている人のみ受診可
  • 岩田医師       6/11(木)
  • 岩瀬医師       6/18(木)

【ご案内】

  • 予定は変更される場合があります。
  • 代診の有無など、確実な情報は眼科外来窓口(052)-744-2762までお問い合わせ下さい。

 
 

伊藤逸毅准教授らの論文がJapanese Journal of Ophthalmologyに掲載されました

この論文では、多発消失性白点症候群(multiple evanescent white dot syndrome:MEWDS)の眼圧変化と炎症所見についての検討が行われました。その結果、発症2週間後、1か月後では眼圧は有意に低下していました。また、炎症の程度示すフレア値が有意に上昇しており、またそれらは相関してました。このことからMEWDSでは急性期に炎症により一過性に眼圧が低下することが初めて示されました。

Ito Y, Ito M, Ueno S, Kataoka K, Takeuchi J, Kominami T, Takayama K, Terasaki H. Changes in intraocular pressure and aqueous flare in eyes with multiple evanescent white dot syndrome. Jpn J Ophthalmol. 2020 Mar 25. doi:10.1007/s10384-020-00738-z. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 32215769.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32215769

大学院生の伊藤寛高医師・伊藤逸毅准教授らの論文がAmerican Journal of Ophthalmologyに掲載されました

大学院生の伊藤寛高医師・伊藤逸毅准教授らの論文がAmerican Journal of Ophthalmologyに掲載されました。
この論文では、糖尿病網膜症の黄斑外における網膜厚と網膜灌流状態との関係をSS-OCTを用いて検討しました。その結果、無灌流領域の網膜内層厚には灌流の保たれている領域と比べ有意な菲薄化を認めました。また、網膜厚マップで辺縁が滑らかな局所的肥厚部位には毛細血管の脱落や網膜毛細血管瘤などの血管異常が存在し、辺縁が不整な局所的肥厚部位には新生血管が存在していました。これらのことから、SS-OCT angiographyの網膜厚マップは網膜灌流の評価に有用であることが示されました。

Association between retinal layer thickness and perfusion status in extramacular areas in diabetic retinopathy.

Ito H, Ito Y, Kataoka K, Ueno S, Takeuchi J, Nakano Y, Fujita A, Horiguchi E, Kaneko H, Iwase T, Terasaki H.

Am J Ophthalmol. 2020 Mar 26. pii: S0002-9394(20)30119-7. doi: 10.1016/j.ajo.2020.03.019. [Epub ahead of print]