名古屋大学岡戸病院助教、弘前大学眼科上野真治教授らの論文がIOVSに掲載されました。

本論文では比較的視力が保たれている網膜色素変性(RP)88例の視野(HFA 10-2)と黄斑部局所ERG(FMERG)を解析し、HFA 10-2のMD値とFMERGのb波振幅、潜時との間に相関が見られた。SD-OCTによる網膜外層障害の評価を加えたsubgroup解析では、RPの進行の過程においてMD値の低下よりも先にFMERGのb波振幅が低下することが示唆された。

Assessments of macular function by focal macular electroretinography and static perimetry in eyes with retinitis pigmentosa.
Okado S, Koyanagi Y, Inooka T, Kominami T, Terasaki H, Nishiguchi KM, Ueno S.
Retina. 2022 Aug 15. doi: 10.1097/IAE.0000000000003589. Online ahead of print.

大府市子どもの近視予防プロジェクト

大府市、ロート製薬株式会社、株式会社スギ薬局、及び国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学大学院医学部医学系研究科眼科学教室の4者で、「大府市子どもの近視予防プロジェクト」を立ち上げ、深刻な社会問題となっている子供の近視予防のための取り組み支援や啓発を行っています。6月初旬の土日に、100組の親子の視力・屈折・眼軸長測定と効果的な取り組みについてのお話を行い、当教室からは野々部典枝病院助教及び視能訓練士9名が参加しました。

令和4年度第一回入局説明会を開催いたしました

令和4年5月14日、令和4年度第一回入局説明会が開催されました。
今年度も医学部生や現在研修医で入局を検討している多くの先生方が参加してくださいました。
説明会は医局棟地下一階の大会議室で行い、その後外来・眼科医局の見学を行いました。コロナ禍ということもあり食事を伴う懇親会は行うことができませんでしたが、その後グループに分かれての歓談では年次の近い先生も多く参加していたため、和気藹々と色々な話を聞くことができたようでした。
また同日医局開催されていたwet laboに説明会参加者も数多く参加してくださり、楽しい時間となりました。

今回説明会に参加頂いた先生方が、将来名大眼科へ入局してくださることをスタッフ一同、心待ちにしております。
また入局説明会は7月16日に第二回も開催予定です。今回参加できなかった方も、まだ間に合います。ぜひお越しください。

名古屋大学井岡大樹医師、弘前大学眼科上野真治教授らの論文がIOVSに掲載されました。

本論文ではアディポネクチンパラログの一つであるC1q/TNF関連タンパク質(CTRP)9のノックアウトマウスで錐体ERGsの振幅が減弱し、網膜フラットマウントにおいてPNA陽性細胞の減少、RNA-seq とreal-time PCRにおいて錐体で発現する遺伝子であるOpn1sw、Opn1mw、Gnat2、Cnga3の発現が減少しており、CRPT9が錐体細胞数を調節するように作用することが示唆されました。

Ablation of Ctrp9, Ligand of AdipoR1, and Lower Number of Cone Photoreceptors in Mouse Retina
Inooka D, Omori Y, Ouchi N, Ohashi K, Kawakami Y, Koyanagi Y, Koike C, Terasaki H, Nishiguchi KM, Ueno S
Invest Ophthalmol Vis Sci. 2022 May,63(5):14. doi:10.1167/iovs.63.5.14

上野真治准教授が弘前大学眼科学教室の教授に就任されました

 2022年5月31日をもって、20年以上にわたって名古屋大学眼科学教室でご活躍されてきた上野准教授が退職され、2022年6月より弘前大学眼科学教室の教授に就任されました。昨今の新型コロナウイルス感染症の蔓延により祝賀会は催されませんでしたが、医局内で感染予防に配慮した上でささやかではありますが送別会を執り行いました。上野先生のご挨拶の後、西口教授から花束などの贈呈が行われました。
 物理的な距離は離れてしまいますが、名古屋大学眼科同窓会として臨床や研究など、引き続きの上野先生とのつながりを大切にしたいと思います。弘前大学での益々のご活躍を祈念しております。

名古屋大学の太田光医師、杏林大学眼科の片岡恵子講師らの論文がJJOに掲載されました。

 本論文ではaflibercept硝子体注射に抵抗性のある加齢黄斑変性症例においてbrolucizumabへの切り替え効果を検討しました。切り替え後16週間後には滲出性変化のコントロールにおいて良好な結果を示しましたが、眼内炎症や導入期終了後に8週間以上の間隔延長を要することがbrolucizumab継続を妨げる要因であることを示しました。

Switching from aflibercept to brolucizumab for the treatment of refractory neovascular age-related macular degeneration.
Ota H, Takeuchi J, Nakano Y, Horiguchi E, Taki Y, Ito Y, Terasaki H, Nishiguchi KM, Kataoka K.
Jpn J Ophthalmol. 2022 May;66(3):278-284. doi: 10.1007/s10384-022-00908-1.

名古屋大学の上野准教授らの論文がJJOに掲載されました

 本論文では長期の血液透析後に夜盲症を発症した患者の臨床所見を検討しました。これらの患者の網膜電図では杆体応答が消失しており、最大応答は陰性型を示しましたが、錐体応答はある程度保たれていたことから杆体機能障害による夜盲症であることが示唆されました。採血を行った患者のほとんどはビタミンAが正常範囲でしたが、ビタミンAを投与した1名は夜盲症状と杆体応答が改善しており、長期の血液透析はビタミンAの欠乏による夜盲症と関連する可能性が考えられました。

Acquired night blindness due to rod dysfunction after long-term hemodialysis.
Ueno S, Okado S.
Jpn J Ophthalmol. 2021 Nov 6. doi: 10.1007/s10384-021-00883-z. Online ahead of print.

名古屋大学の冨田遼病院助教、秋田大学眼科岩瀬剛教授の論文がScientific Reportsに掲載されました

名古屋大学の冨田遼病院助教、秋田大学眼科岩瀬剛教授の論文がScientific Reportsに掲載されました。

この研究では網膜静脈分枝閉塞症を発症した眼では、発症領域における網膜動脈の血管抵抗性が上昇していることを示し、その変化を画像として可視化できることを報告しました。

Elevated retinal artery vascular resistance determined by novel visualized technique of laser speckle flowgraphy in branch retinal vein occlusion.
Tomita R, Iwase T, Fukami M, Goto K, Ra E, Terasaki H. 
Sci Rep. 2021 Oct 8;11(1):20034. doi: 10.1038/s41598-021-99572-7.

寄付企業一覧

2020年10月の西口教授就任以降、基幹研究施設として実験機械の充実を図るための費用として、以下の企業より当医局へご寄付を頂きました。

寄付者名称 (五十音順)
愛知健康増進財団
エーザイ株式会社
大塚製薬株式会社
株式会社Eyecon
株式会社アツザワ・プロテーゼ・名古屋
株式会社ジャパンメディカルコンタクトレンズ
株式会社トーメーコーポレーション
株式会社トプコンメディカルジャパン
株式会社日本点眼薬研究所
株式会社はんだや
株式会社リィツメディカル
協和医科器械株式会社
興和株式會社
参天製薬株式会社
ジャパンフォーカス株式会社
千寿製薬株式会社
日本アルコン株式会社
HOYA株式会社
有限会社メイヨー
わかもと製薬株式会社

名古屋大学の岩瀬千絵医師、秋田大学眼科岩瀬剛教授の論文がBMC Ophthalmologyに掲載されました。

この研究では健常者を対象に、眼圧上昇が視神経乳頭の血流の波形パラメーターに与える影響をレーザースペックルフローグラフィを用いて評価しました。
眼圧上昇直後に変化がみられた波形パラメーターは、眼圧上昇を10分継続すると有意に改善しました。本研究から眼圧上昇時の視神経乳頭における血流の自己調節能の存在が示唆されました。

“Changes in pulse waveforms in response to intraocular pressure elevation determined by laser speckle flowgraphy in healthy subjects”

Chie Iwase, Takeshi Iwase, Ryo Tomita, Tomohiko Akahori, Kentaro Yamamoto, Eimei Ra, Hiroko Terasaki
BMC Ophthalmol. 2021 Aug 21;21(1):303. doi: 10.1186/s12886-021-02070-7.