名大眼科フレッシュ便り Vol.25

はじめまして。11月のフレッシュ便りを担当させて頂きますH29年度入局の南波です。

今年の4月から名古屋大学医学部附属病院で研修しておりますが、一つ一つ目の前のことに取り組んでいるうちに早くも7か月が過ぎました。大学病院での研修にも慣れてきた一方で、診断・治療(汎網膜光凝固術や硝子体注射など)にわたり任せて頂ける仕事も増え、やりがいと責任感を感じつつ日々研修させて頂いております。大学病院での研修は市中病院では診る機会が稀な疾患や難治症例が多く、上級医の先生方が実際にどのように診療なさっているかを学ばせて頂き、大変勉強になっております。また、6月から代務として週に2,3回は関連病院で外来担当として勤務しており、大学病院では外来診察をする機会が多くない分、実践の場として貴重な機会となっております。糖尿病網膜症や緑内障、加齢黄斑変性症、網膜剥離、全身疾患に伴うもの(例えばサルコイドーシスやStevens-Johnson症候群など)まで様々な疾患を実際に自身で所見を取り、検査結果を読影し、治療方針を決定することになりますので実臨床の知識や手技が身について非常に勉強になります。大学病院・関連病院のどちらも診断や治療方針で困ることがあれば、上級医の先生方に相談することができ、貴重なアドバイスを頂きながら診療しております。そして、小森先生や後藤先生が既に書いて下さっているように、毎年大学院に入学する方も多く、私自身も今年4月から大学院生として研究活動を行っています。実験で中々思った結果が出ず悪戦苦闘することもありますが、指導教官をはじめとして研究室の方々の熱意あふれるご指導と優しいサポートのお陰で日々楽しく取り組ませて頂いております。

学会発表の機会を与えて頂くことも多く、今年10月の日本臨床眼科学会では、同期も含め多くの先生方が発表されました(記載の写真は同期の発表の様子です。詳細は学会参加印象記をご覧下さい)。私も来年2月の香港で開催される国際学会で発表させて頂く予定となっており、身の引き締まる思いがいたしますが、諸先生方のご指導のもと頑張って参りたいと思います。

このように、臨床・研究など多岐にわたる経験を積ませて頂くことができ、大変有意義な研修となっております。アットホームな職場でもあり、同期にも恵まれ、優しく熱心な上級医の先生方のご指導を頂きながら日々楽しく研修しておりますので、眼科を考えている方は是非一度、見学にいらっしゃって下さい。