アメリカのオーランドで開催されたARVO(The Association for Research in Vision and Ophthalmology)のAnnual Meetingに参加させていただきました。2年前の入局当時はアルボって何ですか?と尋ねていたぐらいでしたので、今回ポスター発表をさせていただくまでに教えて下さった先生方にはこの場をお借りして感謝申し上げます。
今年は5月4日から8日の5日間の会期で開催され、世界各国から眼科医、眼科領域の研究者が集まり、発表と活発な意見交換が交わされていました。基礎領域での、網膜での光からの神経へ至る伝達や、脳での時空間的認識等、視覚の研究はやはり面白いと思いました。人は如何にして物を見ているのか、本当の細部まで理解される日もいつか訪れるのでしょうか?また臨床では、診断におけるイメージングや遺伝子解析、治療も抗VEGF薬はもちろん、遺伝子治療、再生医療等の領域を先導して行っているグループから直接聴くことができ勉強になりました。といっても英語でしたので、半分くらい聴き逃しており大分復習が必要そうです。そこで抄録を読み返してみたらこれも聴きたかったなというのがいくつかでてきて、出発前に自分のポスター作りに追われてあまりチェックしていなかったのが悔やまれました。
自身の発表については、先生方にご指導いただきながらポスターの準備がなんとか直前に間に合いそのまま発表へという余裕のなさでしたので、質問の回答もたじたじとして準備が不十分である感が否めませんでした。ですが、寺崎教授や上野先生、川野先生という心強い先生方が回答を助けて下さり、想像していたより多くの方に発表を見ていただくことができました。
ARVOは会期中の催しものも盛大にあり、開会初日にはなんと近くのユニバーサル・スタジオを貸し切ってのパーティ(待ち時間なしで乗り物にのれてピザ食べ放題)や、終了前日の夜には暑いフロリダのICE BAR(!)でのkaraoke night等、スケールの大きさに圧倒されっぱなしでした。
様々な発表をきいていて、純粋にすごい、面白いと思うと同時に、なんだか皆雲の上のように感じて落ち込む気持ちにもなりました。でもポスター発表を見にきて頂いた方の、「続けることが大事です」という言葉にはっとし、まずはがんばってみようと思い直せました。今回参加することができ、総じて良い経験になりました。ありがとうございました。