第69回 日本弱視斜視学会

現在、刈谷豊田総合病院に勤務しております、長屋佐千子と申します。名古屋大学に入局し、名古屋大学附属病院に1年勤務させていただいた後、こちらに勤務となり、もうすぐ1年半になります。杢野部長の指導の下、外来、手術等、充実した日々を過ごしています。

H25年7月5日~6日に、広島国際会議場で開催された日本弱視斜視学会にて演題発表の機会をいただきました。内容は症例報告で、黄斑部と視神経、そして全身に先天異常があり、先天性感染症と思われる小児で、器質的な異常があるにも関わらず、遮蔽法にて視機能が向上したことについて、固視点などとの関係を考察するといった内容でした。今までポスター発表や地方での演題発表の経験はありましたが、こうした大きな学会での発表は初めてのことで、お話をいただいた時は大変嬉しく思いました。杢野部長や視能訓練士の先生方のご指導を頂きながら、あっという間に学会の日となりました。

私の発表の順番は、学会初日の朝一番であったため、杢野部長、視能訓練士の先生方と前日に広島入りしました。私の緊張をほぐす為か、先生方が夕食に広島風お好み焼きでミシュラン三ツ星の【八昌】というお店(あとで知ったのですが予約は数か月待ちだそうです。)を予約してくださっていました。定番の豚そば玉を大量に注文し、うどん玉にも挑戦。そば玉が特においしくて、朝食用も持ち帰るほどでした。(先生方、誠にありがとうございました。)

話はそれましたが、いよいよ学会当日。朝一番の第一会場だったため、主催大学の教授の挨拶の後に登壇することになり、このような大きな場での発表は初めてということもあって緊張しました。いくつかの質問には満足に答えることはできず、経験も知識もまだまだなあと痛感しましたが、無事発表は終わり、あとは心置きなく学会を楽しむことができました。斜視弱視については普段あまりまとめて勉強する機会も少ないため、大変勉強になりました。企業ブースでは、弱視訓練用の機器や、小児用の特殊なめがねなど、おもしろいアイテムが揃っており、休憩時間も、何度もブースへ足を運びました。会場は、原爆公園のとなりにあり、朝に、原爆ドームや、平和記念公園に足を運んだり、その他、広島の街も十分に堪能させていただきました。

学会後は内容を論文にまとめましたが、発表の内容をさらに深めたり、引用した論文を載せたりと、よい勉強の機会となりました。関連病院に勤務していても、このような発表や論文執筆の機会をいただけたことは本当にありがたいことと思います。

最後になりましたが、お忙しい中、ご指導をして下さいました、杢野部長、刈谷の視能訓練士の先生方、画像検査に関してアドバイスいただきました名大眼科の伊藤逸毅准教授、いつも気にかけていただいている名大眼科寺崎浩子教授に心より御礼申し上げます。

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学会会場にて。
ロゴマークのキャラクターがcuteです。髪が視力検査表のランドルト環、眼と鼻でeyeです。