第42回日本眼腫瘍学会 参加印象記

令和7年度入局レジデントの小林建介と申します。
2025年9月20日(土)から21日(日)にかけて、北海道大学にて開催された第42回日本眼腫瘍学会に、当科の清水英幸先生、奥田大志先生、同レジデント齋藤翠先生と共に参加させていただきました。

本学会は「眼腫瘍のフロントライン」というテーマを掲げ、眼腫瘍の臨床および研究における最新の知見が集まる、熱気に満ちた学会でした。会長である加瀬諭先生が挨拶で述べられていたように、1症例をとことん追求する「熱い」「厚い」討論が各セッションで繰り広げられており、眼腫瘍という専門分野の奥深さを肌で感じることができました。

1日目のランチョンセミナーは、眼科のプライマリケアにおいて、眼付属器の腫瘍性病変をいかに早期に疑うかというテーマで、眼科1年目の私にも大変分かりやすい内容でした。眼窩腫瘍を鑑別する多角的な視点、結膜悪性腫瘍を見抜くポイントについて、臨床病理学的な考察を交えながら解説いただき、日常診療に直結する知識を学ぶことができました。
2日目の一般演題のセッションでは、同行させていただいた清水先生の演題「小児の眼窩に生じた巨大器質化血腫の1例」も拝聴しました。本症例に対する多彩な鑑別疾患や疾患そのものの捉え方、外科的アプローチの選択について諸先生方の高度なディスカッションを前に舌を巻くばかりでした。
本学会期間中には、先生方に美味しいラムしゃぶをご馳走になり、北海道のグルメも堪能しました。学術的な面だけでなく、大変充実した2日間となりました。

入局してまだ半年ですが、本学会への参加を通じて、眼腫瘍という専門領域の重要性と面白さを改めて認識することができました。ここで得た貴重な知識と経験を、今後の活動に活かしていけるよう、より一層精進してまいります。

最後になりましたが、このような貴重な学会参加の機会をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。また、ご多忙の中ご一緒させていただいた清水先生、奥田先生にも、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。