4月24日に、Harvard medical schoolの向井先生に、大学院講義の一環として、「Designing Inexpensive Retinal Imaging Techniques for the Clinic and the Laboratory」のタイトルで当医局において大学院講義の一環として、ご講演いただきました。今回は少し前に眼科で話題となった、スマートフォン等を用いた眼の観察について、大変わかりやすく面白い講義をしてくださいました。
大学のような専門機関では、各種の眼底カメラはありますが、価格は高いものではスーパーカー1台分ほどします。先生の考えとしては、スーパーカーはもちろんいいのですが、それより自転車のような、どこでも誰にでも手に入れることが可能で、価格や携帯性やランニングコストに優れたもののよさをポリシーとして検討されたとのことでした。
当初は普通のデジカメを改造してDIYされたりしていたのですが、スマートフォンがでてきてより簡素に撮れるようになったとのことでした。当初このスマートフォンで記録するという論文が出た時には、主に専用のカメラが無いような、途上国等での使用を検討されているのだろうかと考えていました。しかりそれだけではなく、携帯性の良さはかなり大きな専用のカメラに対して優位な点であり、僻地・在宅医療で記録したり、レジデントが記録してコンサルトしたりするのにもいいのではと思いました。
また、スマートフォン自体は現代においてかなり普及していることから、たとえば医療関係者でなくても、親が赤ちゃんの眼の写真をとって病院に行った方がよいかチェックできるアプリを作ったと聞き、いろいろな使用法が広がっていると感じました。
スマートフォンといえば、selfieされる方もいらっしゃるかと思いますが、自分の眼底のselfyも可能とのことでしたので(レンズは別途いりますが)、試されてみてはいかがでしょうか。
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