理化学研究所国内留学記

2013年4月より神戸の理化学研究所の網膜再生医療研究開発プロジェクトで研究をさせていただいております。毎週木曜日に論文の抄読会および研究の進展報告会があり、大学院生も順番に発表する機会が与えられます。最初の頃はバックグラウンドとなる知識が不足しており、わからないことだらけだったのですが、空いた時間に論文を読んだり、基本的な手技を学習したりすることで徐々に理解できるようになり、なんとか発表も行うこともできるようになりました。
当研究室では、中国からの留学生を含め計10名の大学院生が各地より集まり、再生医療の学習をしております。早朝から夜遅くまで誰かが研究しておりますので、よい刺激となります。1月に1回ほどの間隔で大学院生ミーティングがあり、それぞれの進展状況を報告します。網膜再生という広い枠組みの中でテーマが与えられますが、お互い研究テーマが異なっておりますので、情報交換しながら切磋琢磨しております。日本には優れた基礎研究と臨床があるものの、両者をつなぐトランスレーショナルリサーチが今一つであるとのことで、数年後各人が全国各地に戻った後、そういった役割を担うことができたらと考えております。
このような貴重な機会を与えていただいた寺崎教授、ご指導いただいている万代先生・高橋先生そしてラボの方々に感謝しつつ、日々精進して参りたいと思います。
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