去る平成25年10月27日に、当医局同門会の総会が名古屋観光ホテルで開かれました。毎年10月頃に行われる、いわゆる眼科医局の「同窓会」で、老若男女が集まり、お互いの健康と活躍を称えたり、昔話に花を咲かせたりする場です。
まず、浅見医局長の司会で寺崎教授から事務的な話が終わった後、馬嶋先生を始め、錚々たる先生方のお話を拝聴しました。現在、三宅養三先生(前名古屋大学教授、現愛知医科大学学長)、堀口正之先生(藤田保健衛生大学教授)、佐藤美保先生(浜松医科大学病院教授)、近藤峰生先生(三重大学教授)と東海地方4大学の主要なポストに当医局出身の先生方が就かれていることは大変誇らしいことです。三宅養三先生のお話の中で印象に残ったのは、三宅先生が愛知医科大学新病院の発注をしたのが東日本大震災の前日であったため、その後の建設費の暴騰を免れた話をされていました。また三宅養三先生の兄君でいらっしゃる三宅謙作先生が旭日中綬章を叙勲されたことの報告がありました。その際のお話で、三宅謙作先生が入局して眼科医になった時に全共闘運動・大学紛争が起き、大学は学べる場ではなかったため外に出たことを伺いました。後に国際白内障眼内レンズ学会会長や日本眼科医会会長にまで上り詰めたことを考えると、それは大きな契機であり、運命というものを感じさせます。また、馬嶋慶直先生、馬嶋昭生先生、新美勝彦先生には、私には想像が及ばないくらい昔の、先生方がお若いころの貴重なお話を伺うことができ、往時を偲ぶことができました。
そして、総会の後半では、毎年恒例のフレッシュ(入局1年目)のお披露目が行われました。ここでは一人ずつ自己紹介や抱負などを話してもらいました。普段はノリがよく、おふざけが好きで愛知県眼科医会会報にも面白い自己紹介を書いてくれた面々でしたが、同門の先生方の御子息、御令嬢が多いためか、御父母や幼少の頃から縁のある先生方の前では、おとなしく当たり障りのない自己紹介で期待外れでした。
総会の後には交流会が開かれ、各々先生方が旧交を温めていました。私の同期は赴任先が少人数だったり遠方だったりで誰も来ず寂しい思いをしました。毎年のことですが。一つ下も1人、その下も1人と、若い先生方は忙しいためか、懐かしく無いためか集まりが悪い様子ですので、関連病院勤務の若い先生方の参加を期待しています。また、写真にありますように、当日の参加者の中で最年長である池間昌男先生(昭和23年ご卒業)には、恒例のようになっているバイオリン演奏をしていただきました。年々知り合いの先生が増え、10年、20年と経つと楽しみがもっと増えると思うので、楽しみにしています。
上段:馬嶋昭生先生、三宅養三先生、馬嶋 慶直先生
中段:堀口正之先生、池間昌男先生、新美 勝彦先生
下段:近藤峰生先生、三宅謙作先生、佐藤美保先生