2018年3月2日(金)、3日(土)の二日間にわたり、「ウインクあいち」において第43回日本小児眼科学会総会を開催いたしました。名古屋大学の寺﨑浩子教授が総会長を務められ、我々名古屋大学眼科のスタッフ総出で運営に携わりました。プログラムの構成から会場のアナウンス、参加受付なども医局員で担当しました。小児眼科学会は斜視弱視学会と共催することが多いのですが、今回は久しぶりの単独開催ということで、各セッションでテーマをより深く掘り下げた討論が活発に行われ、臨床の最前線の話題で大変勉強になりました。また、優秀演題は英語での講演、シンポジウムのスライドも英語で作成など国際化へむけて積極的に取り組みました。海外からはCynthia A. Toth先生 (Duke University Medical Center)、そしてMichael T. Trese先生(Associated Retinal Consultants Royal Oak Michigan/ William Beaumont Oakland University School of Medicine)をお招きし、ご講演いただきました。Toth先生は眼科画像診断の最先端技術の一つであるOCT imagingについて小児の脳と網膜構造の発達の関係などをお話しくださいました。名古屋大学で行っているOCT Angiographyの研究についても講演中にご紹介いただき、一同感激でした。Trese先生は長い間小児眼科を牽引してこられた巨匠のお一人で、網膜血管疾患におけるWntシグナルについてお話しいただきました。お二人とも、ご自身の講演以外にもシンポジウムでは積極的に質問をされたりご意見を述べられたり、活発に議論に加わってくださっていました。
想定の1.5倍ものご参加をいただき、準備していた名古屋のスイーツがあっという間になくなってしまうという大変な盛況のうちに学会を閉幕いたしました。医局員にとっては、学会とはこのように開催するのか、という得難い経験でした。今後は、また違った視点で学会に参加できそうです。
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> 第43回小児眼科学会総会が開催されました