キャリア体験談~山田和久~

キャリア体験談 山田和久

藤田先生、大学院生の川部先生と

現在、眼科医5年目の30歳で、2022年の10月に専門医を取得しました。これまでのキャリアについて一例となりますが記載しようと思います。
名古屋大学の学生時代に眼科をローテートした際、マイクロサージェリーの世界に興味を持つようになりました。研修医時代は幅広い疾患を学びたいと思い、救急科や総合内科に力を入れている中東遠総合医療センターで研修をしました。
そして兼子先生からのお誘いもあり、名古屋大学眼科に入局をしました。もともと学生時代に基礎研究の教室に通っていたこともあり、この時点で研究自体に興味はあったのですが、教授の変わり目の時期でもあったため大学院には入らず医員として大学で勤務をしました。
兼子先生からお声がけいただいたことで、この1年間の大学の在籍中、研究に触れる機会に恵まれ、眼科雑誌の英語論文を2本と口頭発表3回をすることができました。
その後、小牧市民病院に赴任し臨床業務に従事しました。赴任後は手術や日常診療に勤しむ毎日でコモンな疾患から重症な症例まで様々な経験ができました。この間も細々とではありますが実験は継続して行っていました。
訳あって眼科医3年目の前半に半年間ほど一人赴任の状態となりました。500床を超える規模の病院で不安や実務も多く大変でしたが、この経験は自分の中で大きく成長できたきっかけとなったように思います。
眼科医5年目の4月にかねてより考えていた大学院に入学しました。現在は遺伝子治療の研究をメインに行なっています。しっかりとしたバックアップのもと、日本はもとより世界でも最先端の研究を行うことができ、とても刺激的な毎日を過ごしています。大学院に入学してから研究日を多く確保いただいている一方、代務にも効率良い形で行かせていただき、収入の心配をすることなく研究に没頭することができています。
是非基礎研究に興味がある方も名大眼科への入局を考えてみてください。