ごあいさつ

寺崎教授からのメッセージ

名古屋大学大学院医学系研究科 眼科学・感覚器障害制御学教室 教授 寺崎 浩子

名古屋大学医学部眼科学教室は、明治15年に始まって以来、約130年の長い歴史があります。沿革にもあるように、当科からは非常に多くの優れた業績と、優秀な眼科医を輩出しております。

当科の網膜硝子体疾患の診断および治療のレベルは高いと定評があります。東海3県はもちろんのこと、中部地方、日本各地より難治性の網膜硝子体疾患の治療のために紹介患者が来院しています。2012年度の初診患者数は約3400人、再診患者数延べ約4600人、年間の総手術数は約1500件です。白内障手術、緑内障手術はもちろんのこと、約700件は名古屋大学眼科の専門である網膜硝子体疾患であり、網膜剥離、黄斑上膜、黄斑円孔、増殖糖尿病網膜症、未熟児網膜症など、高度な手術手技を要する硝子体手術を数多く行っております。初発例の網膜剥離の復位率、および黄斑円孔の閉鎖率は100%に近く、加齢黄斑変性症に対する光線力学療法と薬物注入による治療実績は年間900人で、優れた治療成績を挙げています

網膜硝子体疾患の他にも、角膜・水晶体疾患、ぶどう膜疾患、小児眼科疾患、眼腫瘍・眼形成疾患など幅広い領域を網羅しております。病床は約50床余りをフル稼働させて、前出の数の患者さんの治療を行っております。

また研究面では、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、分子遺伝学的研究、網膜色素変性などの疾患の病態解明と新規治療法の開発、および、新しい画像診断装置の開発を推進しており、毎年国際学会・国際医学雑誌に多くの新知見を発表しております。特に、先代の三宅養三名誉教授以降、発展してきた網膜電図の手法を用いて網膜硝子体疾患を診断・評価する分野では、国際的に高い評価を得ています。このほか、網膜視神経疾患における分子遺伝学、分子生物学的研究も盛んに行なっております。

当眼科学教室には教員12名、大学院生26名、医員6名、計44名の医局員で構成されています。このうち、日本眼科学会眼科専門医9名、日本眼科学会眼科指導医3名、PDT(光線力学療法)認定医が6名在籍し、診察、手術指導のみならず、臨床研究を中心に大学院生の研究を指導して国際的に活躍できる人材の育成を目指しています。現在、1名がKentucky大学、1名がHarvard大学のMassachusetts Eye and Ear Infirmary (MEEI)に留学しております。

関連病院は、全国でも類を見ない約50施設を有しており、37施設に常勤医78名、16施設に非常勤医を派遣しており、合計約80名のスタッフで、診療、教育にあたっています。最近は入局者に占める女性の比率が年々上がっており、関連病院の医師のうち、37名が女性で、そのうち5名が産休、育休を取っており、そのように女医にとっても仕事と育児の両立がしやすいような環境を提供できるように努めております。

寺崎教授 プロフィール

専門・資格
日本眼科学会常務理事、日本網膜硝子体学会理事、
日本眼循環学会理事、日本臨床視覚電気生理学会理事
日本小児眼科学会理事
<資格>
日本眼科学会眼科専門医、日本眼科学会眼科指導医、PDT認定医
出身校
金沢大学、 医学博士(名古屋大学)

寺崎教授 略歴

昭和55年3月
金沢大学医学部卒業
昭和59年3月
名古屋大学大学院修了
昭和63年4月
名古屋大学医学部助手(眼科学)
平成3年7月
名古屋大学医学部講師(眼科学)
平成9年4月
ハーバード大学客員講師
平成10年9月
名古屋大学医学部助教授(眼科学)
平成11年10月
名古屋大学大学院医学研究科
頭頸部・感覚器外科学講座教授(感覚器障害制御学)
平成17年7月
名古屋大学大学院医学系研究科
頭頸部・感覚器外科学講座教授(眼科学)