「大学院生の松浦医師・兼子病院講師の論文がBMC Ophthalmologyに掲載されました」
大学院生の松浦医師・兼子病院講師の論文がBMC Ophthalmologyに掲載されました。この論文では、滲出型加齢黄斑変性(nAMD)の患者に、酸化ストレスのマーカーであるd-ROMsテストとBAPテストを施行し、それぞれの臨床データとの関連性を検討しました。男性群においては血清d-ROMs値が対象群に比べ有意に高かったのに対し、女性群では有意差は認めませんでした。また、BAP値については男性群、女性群ともに対象群と有意差は認めませんでした。また臨床データとの比較において、男性群では血清d-ROMs値と脈絡膜新生血管(CNV)サイズに有意な相関を認めました。このことからnAMDの男性患者において、血清d-ROMs値の測定がCNV悪化の指標になる可能性が示唆されました。
Diacron reactive oxygen metabolites and biological antioxidant potential tests for patients with age-related macular degeneration.
Matsuura T,Kaneko H,Takayama K,Shibata R,Kataoka K,Ito S,Tsunekawa T,Shimizu H,Suzumura A,Namba R,Ito Y,Murohara T, Terasaki H.
BMC Ophthalmol 2020 Feb 18;20(1):56. doi: 10.1186/s12886-020-01334-y.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32070305