大学院の南波医師・兼子病院講師の論文がInvest Ophthalmol Vis Sci.に掲載されました

大学院の南波医師・兼子病院講師の論文がInvest Ophthalmol Vis Sci.に掲載されました。
この論文では、糖尿病黄斑浮腫(DME)において黄斑上膜(ERM)の存在が抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬の治療効果に与える影響を検討し、その機序をヒトのERMで確認された細胞株を用いて新規に作成したin vitro ERMモデルで検証しました。
ERMがあると初回抗VEGF薬治療前後の中心網膜厚変化率、治療開始12カ月後の中心網膜厚および視力は有意に改善しにくく、抗VEGF薬が効きにくい可能性が示唆されました。
さらに、細胞実験ではin vitro ERMモデルにおいて細胞数もしくは細胞の種類が多いほど抗体の透過性が有意に低下しました。
以上のことからERMの存在がDMEに対する抗VEGF薬の治療効果を低下させる可能性があり、その機序の一部としてERMによる抗体透過に対する耐性の増大が示唆されました。
Namba R, Kaneko H, Suzumura A, Shimizu H, Kataoka K, Takayama K, Yamada K,Funahashi Y, Ito S, Nonobe N, Terasaki H.
“In Vitro Epiretinal Membrane Model and Antibody Permeability: Relationship With Anti-VEGF Resistance in Diabetic Macular Edema.”
Invest Ophthalmol Vis Sci. 2019 Jul 1;60(8):2942-2949. doi: 10.1167/iovs.19-26788.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31284311