上野講師らの論文がRETINAに掲載されました。論文の中で、抗TRPM1抗体により生じた網膜症の5例の経過を示しております。今まで、長期の経過をまとめた報告はありませんでしたが、今回の研究の結果から症状が改善する症例も2例みられた一方、症状が永続もしくは悪化する症例もあり、予後は患者によってかなり異なることがわかりました。非常に希少な疾患ですが、名古屋大学では網膜電図を利用して多くのこのような希少疾患のフォローをしております。
CLINICAL COURSE OF PARANEOPLASTIC RETINOPATHY WITH ANTI-TRPM1 AUTOANTIBODY IN JAPANESE COHORT.
Ueno S, Inooka D, Nakanishi A, Okado S, Yasuda S, Kominami T, Sayo A, Morimoto T, Kondo M, Katagiri S, Hayashi T, Terasaki H.
Retina. 2018 Sep 26
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30260920