【担当】:浅見 哲、野々部典枝、寺崎浩子
平成27年6月、かねてからの念願であった未熟児網膜症遠隔診断システム AIDROP (Aichi Internet-based Diagnosis of Retinopathy of Prematurity) を整備し、いよいよ稼働が始まりました。
近年の新生児医療の進歩に伴い、在胎週数が短くて未熟な児が救命されるにつれて、未熟児網膜症(ROP)の重症化が問題となっています。しかし、ROP専門眼科医の不足から、新生児集中治療室(NICU)があるにも関わらず常勤眼科医がいないような施設もあります。そのような施設においても、ROP専門医による診断と治療方針の決定が行えるようになれば、ROP重症化により失明する児が減るのではないかと期待されます。
AIDROPは現在、名大と豊橋市民病院の間をつなぐシステムですが、近い将来、そのような施設にも広げていけたらと思います。